秋の五三川で開催された.ICKカップ。今回のルールは、これまでの「1匹の最大サイズ勝負」から変更され、バス2匹の合計長寸で競う方式になりました。数を釣るだけでなく、しっかりサイズをそろえることが求められます。
大会当日は釣り人が多く、駐車場も満車に近い状態。プレッシャーの高い五三川で、マガテールを使って40cmクラスをキャッチする一方、50cm近いと思われる魚を逃す悔しい場面もありました。
今回は、秋の五三川でどんな場所を選び、どのようにルアーを使い分けたのか。大会の緊張感とともに、釣行の流れを詳しく紹介します。
五三川で.ICKカップ開催!今回は2匹の合計長寸勝負
今回で第11回を迎えた.ICKカップ。
出場者は大会に勝つことを強く意識しており、単なる釣行ではなく、トーナメントで勝ち切るための実戦経験を積む場としても考えているようです。
今回の大きな変更点は、競技ルール。
これまでは1匹の大きなバスを釣った人が勝つ方式でしたが、今回は2匹の合計長寸で順位が決まります。
例えば、合計サイズが同じでも、2匹のサイズ配分によって勝敗が変わる場合があります。そのため、1匹釣って終わりではなく、2匹そろえたうえで、さらにサイズアップを狙わなければなりません。
このルールが、後半の釣り方にも大きく影響していきます。
大会当日の五三川は釣り人だらけ!
五三川に到着すると、まず驚かされたのが釣り人の多さです。
駐車場は車でいっぱい。到着した時点では空きがなく、入れ替わりでようやく駐車できたほどでした。
人気フィールドである五三川ですが、釣り人が多ければ、それだけバスにプレッシャーがかかります。
今回のような状況では、ただ魚がいそうな場所へ投げるだけでは簡単に釣れません。
そこで意識したのが、流れが当たる場所と流れが緩む場所の変化です。
川のなかで流れの強弱がはっきりしている場所を探し、魚が身を寄せそうなポイントから釣りを始めます。
さらに、少し前に雨が降った影響も気になります。水門などから水が入っている可能性も考えながら、当日の状況を探っていきます。
開始早々、小バスとブルーギルを発見
釣りを開始すると、岸際で小バスを発見。
さらにブルーギルの姿も見られ、岸に近い場所にも魚がいることが分かります。
水面も比較的穏やかで、魚の姿を確認しながら釣りができそうな状況です。
こうした見える魚の存在は、ポイントを選ぶうえで重要な手掛かりになります。
ただし、目に見える小バスを釣ることだけが今回の目的ではありません。
2匹の合計長寸で勝負する大会なので、最終的には40cm以上の魚をそろえ、さらに大型を狙う必要があります。
まずは魚の反応を確かめながら、使うルアーを探っていきます。
マガテールに変更してすぐヒット!
ルアーをローテーションしながら釣りを進めるなかで、マガテールへ変更。
すると、なんと変更してすぐにバイトが訪れます。
「でかい、オッケー!」
やり取りの末にキャッチしたのは、太くてよく引くバス。計測すると40cmクラスの魚でした。
釣れたのは、岸際の木の下でボイルが起きたエリア。魚が小さなベイトを食べているような反応も見られ、ベイトの動きを意識した釣りが展開されます。
この魚で、まずは大会に必要なサイズを確保。
しかも、マガテールに替えてすぐのヒットということで、ルアーの選択がうまくはまった形です。
もちろん、今回の1匹だけでマガテールが常に正解だとは言い切れません。しかし、少なくとも当日の状況では、魚の反応を得られる選択肢になりました。
大型のバイト!しかしフッキングミスで痛恨のバラシ
40cmクラスをキャッチしたあとも、魚の反応は続きます。
木の下でボイルが起き、さらにバイトが発生。
「食った!でかい!」
思わず声が出るほどの反応でしたが、ここで痛恨のフッキングミス。魚は掛かったものの、途中で外れてしまいます。
本人は、40cm後半から50cm近いサイズだったのではないかと悔しがります。
今回の大会は2匹の合計長寸勝負。大型をキャッチできれば、一気に順位を押し上げるチャンスでした。
しかし、バス釣りではバイトがあっても、必ずキャッチできるわけではありません。
特に大会では、掛けた魚を確実に取り込むことが重要です。大型を逃した悔しさが残る場面となりました。
2匹目は33.5cm!まずはリミットをそろえる
悔しいバラシのあと、再び魚を掛けることに成功します。
今度はしっかりキャッチ。
2匹目のサイズは33.5cmでした。
これで2匹をそろえることができましたが、40cmクラスの魚を2本そろえることを考えると、まだサイズアップの余地があります。
本人も大型を逃したことをかなり悔しがっており、逃した魚がどこへ行ったのか気にしながら、同じエリアをさらに探っていきます。
ここからは、単に魚を追加するだけではなく、合計長寸を伸ばすことが重要です。
魚が多い場所から、サイズを狙える場所へ
最初のエリアでは比較的早い段階で魚をキャッチできたため、当初予定していた場所を回るプランから、魚が多そうな別のエリアへ作戦を変更します。
一方で、釣れそうな魚を見つけても、すべてを狙っていると時間が足りなくなります。
大会では時間が限られているため、釣りやすい魚を追加するのか、それとも大型がいる可能性のある場所に時間を使うのか、判断が求められます。
今回はすでに2匹を確保しているため、徐々にサイズ狙いへシフト。
マガテールとグロリアスのロッドの組み合わせについても手応えを感じながら、次のポイントへ向かいます。
ハードボトムエリアではリントパスを投入
続いて向かったのは、ハードボトムが特徴のエリア。
ここではボトムを引く釣りと、カバーへフォールさせる釣りの両方を試していきます。
ただし、この段階での目標は明確です。
すでにキャッチしているのは40cmクラスと33.5cm。ここから順位を上げるためには、40cm以上の魚を狙っていきたいところです。
釣れそうな魚を1匹ずつ拾っていく釣りもできますが、それではサイズアップにつながらない可能性があります。
そこで、残り時間をできるだけ大型狙いに使う展開へ。
大会で勝つためには、釣れる魚を探すだけでなく、今の自分に必要なサイズを考えて場所を選ぶことも大切です。
雨が降り始め、状況変化に期待
後半は団地前へ移動。
このエリアも釣り人が多く、駐車スペースを見つけるのも簡単ではないほどでした。
さらに、ここで雨が降り始めます。
天候が変われば、水面の様子や魚の反応も変化する可能性があります。残り時間は約3時間。
この変化をチャンスと考え、引き続き大型を狙っていきます。
釣り人が多い五三川では、人気ポイントだからといって簡単に釣れるわけではありません。むしろ、魚の反応が出るタイミングや場所を見極めることが重要になります。
目の前で大型がボイル!しかし時間が迫る
後半、明らかに大型がいそうだと感じるポイントを発見します。
目の前では大型のボイルが起き、55cmクラスに見える魚の話も出るほど。
周囲の魚の密度やサイズ感から、かなり魅力的なエリアだと感じていたようです。
しかし、ここで難しいのが大会の時間配分。
大型がいると分かっていても、そこに集中しすぎれば、ほかのエリアを回る時間がなくなってしまいます。
しかも、魚が小さなベイトを積極的に追っている状況では、ルアーを簡単に食わせられるとは限りません。
大会中は、どこに時間を使うかという判断も釣果を左右します。
最後まで大型を狙い続けますが、残念ながら入れ替えにつながる魚はキャッチできませんでした。
.ICKカップの結果は5位!サイズアップの難しさを実感
大会が終了し、上位の結果が発表されます。
動画内では上位入賞者の合計長寸が紹介され、本人は5位という結果に。
最初の40cmクラスと33.5cmをキャッチできたものの、その後のサイズアップができなかったことが悔やまれます。
特に大きかったのは、40cm後半から50cm近いと思われる魚を逃した場面。
あの魚をキャッチできていれば、結果は大きく変わっていた可能性があります。
それでも、混雑した五三川で2匹をそろえたことは、今回の釣行の大きな成果です。
大会後は、試合中に見えていたものの食わせられなかった魚を狙うため、さらに釣りを続けます。
秋の五三川では、魚がベイトに夢中になることも
大会を振り返るなかで、特に印象に残ったのが、団地前と駐車場の間にあるボイルエリアです。
魚の数やサイズが魅力的に見えた一方で、実際にルアーを食わせるのは簡単ではありませんでした。
秋は水温などの条件によってバスの活性が高くなり、ベイトを積極的に追う場面があります。
しかし、魚がベイトを追っているからといって、どんなルアーでも食うわけではありません。
むしろ、ベイトに意識が集中している魚は、ルアーを見切ることもあります。
動画内でも、エサを追っている魚はエサに夢中になり、ルアーを食わせるのが難しくなることがあると振り返っています。
魚が多い場所を見つけることと、実際に釣ることは別の話。
この点が、今回の大会の難しさだったといえそうです。
まとめ|五三川の大会では、釣る場所とサイズアップの判断が重要
今回の.ICKカップは、釣り人が多い秋の五三川で、2匹の合計長寸を競う大会でした。
序盤はマガテールで40cmクラスをキャッチし、さらに33.5cmのバスも追加。早い段階で2匹をそろえることに成功します。
しかし、途中で掛けた大型を逃してしまい、その後もサイズアップを目指したものの、入れ替えには至りませんでした。
今回の釣行から見えてくるポイントは、次の3つです。
- 流れの強弱を意識する: 流れが当たる場所と緩む場所の変化に注目する。
- 魚の反応に合わせてルアーを選ぶ: マガテールなどを使い分け、状況を探る。
- 大会ではサイズアップの判断が重要: 2匹をそろえたあとは、残り時間を大型狙いにどう使うかが勝負になる。
秋の五三川では、魚が多い場所を見つけても、必ずしも簡単に釣れるわけではありません。
ベイトを追う魚の反応を読み、ルアーを選び、限られた時間のなかでサイズアップを狙う。
それが今回の大会で見えた、五三川攻略の難しさと面白さでした。
釣行詳細
参照動画
投稿日時
2026/10/07
アングラー
秦拓馬
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